フィリピンにある6つの世界遺産

太平洋に浮かぶ、大小7000を超える個性的な島々からなる人気観光地、フィリピン。

首都マニラをはじめ、人気リゾートのパラワン島や、セブ島の隣にあるミンダナオ島にはスペイン統治時代の面影を今に残す世界遺産があります。

世界自然遺産3ヶ所と世界文化遺産3ヶ所

ルソン島

1.バロック様式教会群

  1. サン・アグスチン教会 (マニラ)
  2. サン・アグスチン教会 (パオアイ)
  3. アスンシオン教会(サンタ・マリア)
  4. ビリャヌエバ教会 (ミアガオ)

2.コルディリェーラの棚田 

  1. バナウェの棚田
  2. マヨヤオの棚田
  3. キアンガンの棚田
  4. フンドゥアンの棚田

3.古都ビガン 

パラワン島

1.トゥバタハ岩礁海中公園

2.プエルトプリンセサ地下河川国立公園

ミンダナオ島

3.ハミギタン山野生動物保護区

文化遺産

1. フィリピンのバロック様式教会群 (Baroque Churches of the Philippines)

スペイン統治下にあった16世紀に建てられた4つの教会。1993年、世界文化遺産に登録。

人口の約85%が信者だと言われている、アジアで唯一のカトリックの国フィリピンならでは。

①サン・オーガスティン教会

②パオアイ サンオーガスティン教会

③アスンシオン教会

④ビリャヌエバ教会 

ヨーロッパのバロック建築の影響を受けた石造の教会で、1571年に建てられたフィリピンで最初のキリスト教教会であるマニラのサン・オーガスティン教会、1710年に建てられた「地震のバロック」とも呼ばれるパオアイにあるサン・オーガスティン教会、1765年に建てられたサンタ・マリアにあるアスンシオン教会、要塞の機能も兼ね備えたパナイ島にあるビリャヌエバ教会が世界文化遺産に登録されています。

⒉ コルディリューラの棚田 (Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)

ルソン島北部に広がる世界最大規模の棚田地帯。1995年、世界文化遺産に登録。

“天国へ昇る階段”と比喩される世界遺産「コルディリェーラの棚田群」は、山岳少数民族のイフガオ族によって2000年にもわたり受け継がれてきた、奇跡の絶景です。

フィリピンの首都マニラからバスで約10時間、そこからトライシクルで約1時間、更に徒歩で2時間くらいの秘境。美しい棚田をトレッキングしたり、温泉に行ったりする事が出来ます。バナウェの町は落ち着いていてとても過ごすやすくオススメの世界遺産。フィリピンは海だけでなく、山岳部も美しく、楽しいのです。

⒊ 古都ヴィガン (Historic Town of Vigan)

マニラの北、約400kmにある16世紀のスペイン統治時代の街並みが今も残る都市。1999年、世界文化遺産に登録。

スペイン人が東アジア貿易の拠点としていた植民都市であり、スペインのコロニアル様式、先住民イロカノ人の伝統的な木造家屋、中国の瓦などが入り混じり、大航海時代の面影を今も残している美しい街です。

マニラからはバスで10~12時間、ルソン島北西端にあるラオアグ空港まで飛行機で行けば、そこからバスで約2時間です。スペインの都市計画に基づいて碁盤目状に整備された石畳の通り沿いには、16世紀の古くて和洋中が織り交ざった建物が立ち並びます。

自然遺産

⒈ トゥバタハ岩礁海中公園 (Tubbataha Reefs Natural Park)

フィリピン、スールー海の真ん中にある東南アジア最大ともいわれる珊瑚礁。1993年、世界自然遺産に登録。

パラワン島の東にある2つの岩礁と東南アジア最大の珊瑚礁から形成される海中公園で、様々な海洋生物が生息する美しい海とサンゴの群れは「海の芸術品」とも称されています。

マニラからパラワン島・プエルトプリンセサへ行き、そこから船で約9時間、また3月〜6月しか行く事が出来ません。

ダイビングスポットになっているのでここに行く際には、ぜひダイビングも楽しんで下さい。

⒉ プエルトプリンセサ地下河川 (Puerto-Princesa Subterranean River National Park)

パラワン島のセント・ポール山地にある洞窟内を流れる地下河川。1999年登録。

同国立公園がこちらの河川を保護しています。

航行可能な地底河川としては世界最長の8.2kmを誇り、汽水域である川の下流は、独自の生態系が広がっています。

鍾乳洞内を流れる川を一時間程度のボートツアーでまわる事が出来ます。また、パラワン市街からツアーで参加する事も出来ます。パラワン島へはマニラから飛行機で約1時間。

⒊ ハミギタン山野生動物保護区 (Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary)

ミンダナオ地方東ダバオ州にある野生生物保護区。2014年、世界自然遺産に登録。

ミンダナオ島のハミギタン山地にある2万6千ヘクタールの広大な野生動物保護区です。高温多湿な自然環境、熱帯雨林や低木林、大きな標高差、これらによって多種多様な生物が1380種類も生息しています。絶滅寸前のフィリピンワシ、フィリピンオウムの鳥類、絶滅危惧種のレッドラワン、ラン科のパフィオペディルム・アッドゥクツムの植物など多数の絶滅危惧種も生息しています。

小さな島国にあるフィリピンの世界遺産達。全て行きやすい場所にあるわけではありませんが、興味のある人はぜひこの美しい景色に会いに行ってみて下さいね。

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