「ボラカイ島」閉鎖された理由と再開後の新たな魅力とは

1年中温暖な気候であるフィリピンにある、アジアのベストビーチ2年連続1位になった「ボラカイ島」。首都マニラから南へ200km、ビサヤ諸島の西端にあるパナイ島の最北端から2km沖のところにあります。

島一番の魅力は、アジアナンバーワンを誇るホワイトビーチ!コバルトブルーの海にサラサラのホワイトサンドが約4kmも続きます。その純白の砂浜を見ているだけで、「楽園」の気分を存分に味わえる場所と言っても過言ではありません。

アメリカの旅行雑誌「トラベル+レジャー」にて2012年ベストアイランド1位、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」2013年にアジアベストビーチ1位、そして2017 年にはアメリカの旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」にて「Top 20 Best Islandsin the World」の1位に選ばれ、世界中に美しいビーチと名が知られています。

島のバランガイ(町を構成する最小の地方自治単位)は、ヤパック(Yapak)、バラバグ(Balabag)、マノック・マノック(Manoc-Manoc)の3つで、このバラバグが島の中心地で、最も有名なホワイト・ビーチがあります。

島の閉鎖

ご存知の方も多いと思いますが、2018年に1度観光規制が掛かり、2018年4月から10月まで半年間閉鎖されていました。

実際に閉鎖前の2016年~2017年の島は海が比較的綺麗になる乾期のシーズンでも海が濁っており、ボラカイ島特有のビーチロードの砂浜がコンクリートのように固くなっていたのです。

世界に美しいビーチとして知られた事から、爆発的に観光客が増え、その数は2012年の47万人から翌2013年に136万人へと急増。さらに2017年には200万人規模となり、観光収入は560億ペソ(約1120億円)まで拡大。そのため、汚水処理やゴミ処理に関してのハード面が全く追い付いていない状態で観光客を受け入れ続けた結果、多数のホテルやレストランなどが排出許可を持っておらず、汚水を直接海に排出していたのでした。

そして海は汚染され、砂浜も白さを失ってしまったのです。

ドゥテルテ大統領は貴重な観光資源の環境破壊に危機感を募らせ、「災害宣言」を発令。そして2018年4月の閉鎖へと運ぶならびになりました。

環境対策の柱は、まず排水処理施設の整備や、違法に建築された宿泊施設の取り壊し。そして観光客の収容能力の調査と、再開後の観光客数の制限がメイン。

閉鎖により、島の3万6000人が職を失い、経済損失は最大200億ペソ(約400億円)に達すると推定されていました。このため、閉鎖を島の一部にとどめてほしいという声も多く出た事から、ドゥテルテ大統領は島の閉鎖に伴う失業者を支援する方針を表明しました。報道によると、1万7000人以上の労働者を支援するため、290億ペソ(約580億円)の予算措置を講じたほか、5000人分の職も確保しました。

そして遂に2018年10月26日、観光客の受け入れが再開!

下水処理が進んだのと閉鎖によって閉鎖前よりも海の透明度、ビーチの美しさが格段に上がりました。以前の大変美しかったボラカイ島に戻りつつあります。

今まであったビーチベッドやレストランのテーブルなどが撤去され、建物も後ろに引いた為、道が広くなりました。ビーチでの飲酒喫煙やポイ捨ても禁止され、ファイアーダンスも灯油を使うたいまつからLED照明のものに変えることを義務付けられました。

ビーチにはたくさんの警官が監視しており、禁止事項を行うと、罰金が課せられます。

まだ島内には道路の工事などを行っているところはありますが、海メインで楽しむ旅行に関しては問題ありません。

ホテルの営業許可は順次下りていっていますが、下記フィリピン観光省のFacebookにて定期的にホテルリストが更新されています。

https://www.facebook.com/DepartmentOfTourism/

ナイトライフ

約4kmのホワイト・ビーチは、区域ごとにステーション1・ステーション2・ステーション3と分かれており、ビーチの前のビーチロードにはお洒落なカフェやレストラン、バー、クラブ、お土産屋、ファストフード店などが軒を連ねており、海で泳いだ後も水着のまま歩いて見て回れるのも魅力です。

そして夜になると今までは、やしの木に電飾が施され、ステーション2の中心エリアではバーやクラブで音楽が大音量で流れ、またビーチの上にビーズクッションを敷き、水タバコなどを楽しむエキゾチックなレストランがあったり、ビーチマッサージの客引きなども多かったボラカイ島の夜。フィリピンのパーティーアイランドとも言われていました。

けれど再開後はそういった要素がかなり少なくなりました。基本的にビーチの上で飲食等も禁止なので、全てお店の屋内(オープンテラスのようなイメージ)にて楽しむことに。パーティー要素が好きだったという人には少し物足りなさはあるかもしれませんが、ビーチロード沿いにはバーやクラブも数軒あります。

その代わりに、満天の星空が美しく、波音が今までに異常に耳に流れてくる今のボラカイは本来のこの島の魅力でしょう。逆にあのパーティー感が苦手だった…という方々にとっては、行きやすい島になったのではないでしょうか。

再開の式典では、プヤット観光長官が「この島を私たちの家と思って大切にしよう。きれいで手つかずのまま守ろう。ビーチでの飲酒や喫煙、ゴミ捨ては厳禁だ」と呼び掛けました。

訪れる誰もがその美しいボラカイ島を自分の家だと思って島の美しさがこれからも、いつまでも続く様に皆が意識する事が、美しい島々を守る為には大切な事なのです。

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